マルモッタン美術館について
マルモッタン美術館は、フランスのパリにある美術館である。この美術館は、フランス印象派の創始者の一人であるカミーユ・ピサロの息子であるポール・マルモッタンによって寄贈された美術品が中心となっている。ここでは、マルモッタン家のコレクションに加えて、印象派やポスト印象派の作品をはじめ、エコール・ド・ナンシー、ジャポニスム、アール・ヌーヴォーなどの美術品も展示されている。
建物の特徴
マルモッタン美術館は、元々は19世紀に建てられた別荘であった。その後、ポール・マルモッタンによって美術館として寄贈され、美術館としてオープンしたのは1934年のことである。建物は、緑豊かな公園に囲まれ、内部は壁面や天井にタイルを使用したアール・ヌーヴォー様式の美しいデザインが施されている。
展示されている作品
マルモッタン美術館には、約1万点の美術品が所蔵されており、そのうち3,000点以上が常設展示されている。常設展示には、ピサロ、モネ、モリゾ、シスレーなどの印象派の作品が多数含まれている。また、ジャポニスムの作品としては、ウジェーヌ・グラッセの絵画やアール・ヌーヴォーの作品も展示されている。
アクセス方法
マルモッタン美術館へのアクセス方法は、メトロ9号線のラ・ムエット駅から徒歩5分である。また、バス52、63、123、241、244番が利用できる。入場料は一般12ユーロ、学生9ユーロである。また、日曜日のみ、美術館への入場は無料となっているので、お得に美術館を楽しむことができる。
マルモッタン美術館の特別展
マルモッタン美術館では、年に数回、特別展示が行われている。これらの展示は、印象派やポスト印象派の巨匠たちに焦点を当てたものや、ジャポニスムやアール・ヌーヴォーなどの特定の美術様式に焦点を当てたものがある。特別展示は、美術館のコレクションに加え、国内外から貸し出された作品も展示されるため、見応えがあるとされている。
マルモッタン美術館の周辺
マルモッタン美術館の周辺には、美術館を訪れる観光客に人気のスポットがいくつかある。美術館から徒歩圏内にあるのが、ムッソー墓地である。ここには、印象派の画家たちや文化人たちが埋葬されており、美術史に興味のある人には必見のスポットである。また、美術館の近くには、サン=ジェルマン=オー=プレ、シャンゼリゼ通り、エッフェル塔など、パリの観光名所が数多く存在するため、美術館だけでなく、観光の拠点としても最適である。
以上、マルモッタン美術館についての紹介である。パリを訪れた際には、印象派の傑作やアール・ヌーヴォーの美しいデザインを鑑賞するため、是非一度訪れてみてはいかがだろうか。