マイクロビーズ問題とは？

マイクロビーズとは？

マイクロビーズとは、直径が5ミリメートル以下のプラスチック粒子のことを指します。化粧品や洗剤などに配合され、スクラブ効果や香りの保持などに用いられます。

マイクロビーズは、排水口から下水処理場を通過する際に、ろ過されずに海洋や河川に流れ出してしまうことが問題視されています。海洋生物が誤ってマイクロビーズを食べてしまい、その影響が生態系に及ぶ可能性が指摘されています。

日本では、2022年4月から洗顔料や歯磨き粉などに含まれるマイクロビーズの使用が禁止されることになりました。また、2023年4月からはシャンプーやボディーソープなどにも規制が拡大されます。

マイクロビーズの代替品として、天然由来の材料を使った粒子や、洗浄力を発揮するマイクロファイバーなどが開発されています。しかし、代替品も問題が指摘されており、今後の研究が求められています。

マイクロビーズ問題に対する取り組みとして、個人レベルでも簡単に実践できる対策があります。例えば、マイクロビーズを含まない商品を選ぶことや、洗剤などの容器に記載された「マイクロビーズ不使用」の表示を確認することが挙げられます。

また、環境問題に取り組むNGOや企業も、マイクロビーズ問題に対して積極的に取り組んでいます。例えば、プラスチックフリーの商品を提供する企業や、海洋ごみを清掃するボランティア活動などがあります。

マイクロビーズ問題は、海洋生物や生態系に及ぶ影響が懸念される環境問題です。日本でも規制が進み、代替品の開発や対策が求められています。私たち一人ひとりが、商品選びや消費行動に意識を向けることで、マイクロビーズ問題への取り組みが広がることを願っています。