バイナリファイルの解析入門: バイナリエディタを使ってみよう
バイナリファイルとは、コンピュータが扱うデータのうち、テキスト以外のデータを指します。例えば、画像や音声ファイル、実行ファイルなどが挙げられます。
ここでは、バイナリエディタを使って、実際にバイナリファイルを解析する方法を紹介します。
バイナリエディタとは?
バイナリエディタとは、バイナリファイルを直接編集するためのエディタです。テキストエディタと異なり、バイナリエディタはバイト単位でデータを編集することができます。
バイナリファイルの解析手順
バイナリファイルの解析には、以下の手順が一般的に用いられます。
- ファイルを開く
- ファイルの構造を理解する
- 必要な箇所を特定する
- データを解釈する
実際にバイナリファイルを解析してみよう
ここでは、Windowsのcalc.exeという実行ファイルを解析してみます。
- ファイルを開く
バイナリエディタを使用して、calc.exeを開きます。
- ファイルの構造を理解する
calc.exeはWindowsの標準電卓アプリケーションであり、PEファイルと呼ばれるフォーマットで作成されています。PEファイルは、Windowsの実行ファイルやDLLなどに使用されるフォーマットです。
- 必要な箇所を特定する
calc.exeを開いてみると、数多くのバイト列が表示されます。ここでは、calc.exeのバージョン情報を取得してみましょう。バージョン情報は、PEファイルのリソースセクションに格納されています。
- データを解釈する
リソースセクションに移動すると、バージョン情報に関連するデータを特定することができます。これを解釈するために、ヘキサエディタでデータを確認してみましょう。
まとめ
バイナリファイルを解析することは、セキュリティやリバースエンジニアリングの分野で重要なスキルです。バイナリエディタを使って、データの構造を理 解し、必要な箇所を特定してデータを解釈することで、様々な情報を取得することができます。ぜひ、自分でバイナリファイルを解析してみて、楽しんでみてください。